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溶融塩と金属材料の共存性試験,2

Compatibility tests between molten salts and metal materials, 2

椎名 保顕; 栗木 良郎*

Shiina, Yasuaki; Kuriki, Yoshiro*

溶融塩を用いた潜熱蓄熱技術を用いると、高温から中温までの熱負荷変動を相変化潜熱で吸収させることができる。これを、高温ガス炉の複数の熱利用系の後段に取り付けることにより、核熱を高温から低温までカスケード的に利用することが可能となる。この場合、溶融塩と金属材料との共存性が問題となる。本研究では、前報に引き続き、溶融塩としてCaCl$$_{2}$$+NaCl, LiCl, Li$$_{2}$$CO$$_{3}$$, NaClの4種類を、また、金属構造材料としては、アロイ600, ハステロイB2, ハステロイC276, SUS310S及び純ニッケルを選択し、100時間の耐食性試験を実施して共存性を調べた。実験の結果、純ニッケルが卓越した耐食性を示した。ニッケル基合金であるアロイ600, ハステロイはLi$$_{2}$$CO$$_{3}$$, NaClに対して比較的低い耐蝕性を示した。SUS310Sはニッケル基合金と同程度の耐食性を示した。多少の腐食を許容するのであれば、一般に用いられるSUS310Sも構造材料の候補になりうると考えられる。溶融塩では、 Li$$_{2}$$CO$$_{3}$$が腐食性が高く、蓄熱材料として用いるには注意を要すると考えられる。

no abstracts in English

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