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各種培養温度条件下での大腸菌等の放射線殺菌効果

Effect of radiation temperatures for inactivation of Escherichia coli and related bacteria after $$gamma$$-irradiation

中馬 誠; 多田 幹郎*; 伊藤 均*

Nakauma, Makoto; Tada, Mikio*; Ito, Hitoshi*

大腸菌等の放射線感受性は、その最適生育温度である30または37$$^{circ}C$$で測定されることが多い。しかし、放射線処理された肉類または魚介類は10$$^{circ}C$$以下で保存されるため、30または37$$^{circ}C$$で得られたデータが正確でない可能性がある。事実、鶏肉での結果では低温貯蔵で大腸菌群等の殺菌効果が予想以上に促進される傾向が認められた。本研究ではこれらの現象を明らかにする目的で大腸菌等の各種菌株について放射線感受性を検討した。その結果、各菌株とも30または40$$^{circ}C$$でD$$_{10}$$値が最高になり、20$$^{circ}C$$以下ではD$$_{10}$$値が低減する傾向が認められた。ことに10$$^{circ}C$$ではD$$_{10}$$値は著しく小さくなり、その傾向は菌株によって異なっていた。したがって肉類等の必要殺菌線量も低温貯蔵と組み合わせることにより20~50%低減できることを示している。

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