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中性子熱化法による重水濃度の測定

Measurement of heavy water concentration by intermediate neutron moderation

和田 延夫

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中速中性子の減速に基づく重水濃度測定法について述べる。水減速材の中央に同位体中性子源を置き、線源近傍にホウ素及びカドミウムの二重のフィルターで低速中性子を遮蔽した円筒状の空間を設ける。この空間内にBF$$_{3}$$比例計数管とこれを取り囲み環状の試料セルを配置する。試料セルに重水試料を入れると、フィルターを透過して試料に入射する中速中性子は、試料中の水素原子核との衝突により効率よく減速されて熱中性子になる。検出器の熱中性子計数率は重水濃度が高くなると減少する。これは重水濃度が高くなると試料の中性子減速能が低下するからである。熱中性子計数率は重水濃度の尺度となる。1.6$$mu$$gの$$^{2}$$$$^{5}$$$$^{2}$$Cf中性子源(3.8$$times$$10$$^{6}$$n/s)を用い、試料量を500ml、計数時間を2~10分とすると、0~100mol%の広い濃度範囲においておよそ$$pm$$0.02mol%の精度で測定できる。本法は筒便で精度も高く、非破壊的であり実験室またはオンラインでの重水濃度測定に利用できる。

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