イオン性液体構造論の地球化学への応用

Application of ionic-liquid structure theory to geochemistry

岩石特にマントルなどの溶融相の研究には、まず溶融珪酸塩MgO-CaO-SiO $_{2}$ 系の高温高圧実験により、定容条件下でその液体構造の本質を理解しておくことが必要であろう。これらはイオン性液体としてとらえられるが、その構造はアルカリハライド,酵素酸塩等の研究により次第に複雑なものへの解明が進められている。近年核エネルギー工学上の要請から研究の進んでいるフッ化ベリリウム酸塩,特にLiF-NaF-BeF $_{2}$ 系溶融塩は、MgO-CaO-SiO $_{2}$ 系融体との間に相応状態原理が有効に成立している。この物質の中間組成の強度は300~400 $^{circ}$ C附近であって、300~8000 $^{circ}$ C,約4000atmまでの実験により、MgO-CaO-SiO $_{2}$ 系の1500~2700 $^{circ}$ Cにおける定容実験を代置できる万能性がある。Ni-Mo-Cr合金を容器に使用できる便宜もある。地球化学的研究への貢献が期待されよう。

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使用言語	:	Japanese
掲載資料名	:	鉱物学雑誌
巻	:	14
号	:	2
ページ数	:	p.34 - 50
発行年月	:	1980/00
発表会議名	:
開催年月	:
開催都市	:
開催国	:
キーワード	:	Ionic Liquid; Mineral; Mantle; Molten Silicates; Fluoro-beryllates; Isochoric Experiment

特許データ	:
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論文URL	:	https://doi.org/10.2465/gkk1952.14.Special2_34
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登録番号 : A19799346
抄録集掲載番号 :
論文投稿番号 : 5727

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