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アルゴンイオンによるMoのスパッタリングに及ぼす表面の酸化状態の影響

Effect of oxidation on sputtering behavior of Mo bombarbed with A$$^{+}$$ primary ions

木内 清; 近藤 達男

not registered; Kondo, Tatsuo

プラズマと接する核融合炉第一壁構造材料は、プラズマのエネルギー損失を少なくする為に、出来る限り表面からの粒子の放出を抑える事が必要である。粒子の放出にはいくつかの過程があるが最も重要なものは、スパッタリングである。純金属の物理スパッタリングは、よく研究されているが、酸化の影響を考慮したこの種の研究は比較的小ない。本報では、いくつかの条件で予備酸化したMo表面についてアルゴンイオンによるスパッタリングを行い、2次陽イオンの示性定量分析法を用いて酸化の影響を調べた。この結果、金属およびMoO$$_{2}$$表面のスパッタリングは、ほぼ物理スパッタリングのモデルから想定される傾向を示すが、MoO$$_{3}$$表面では、スパッタリング収率が一次イオン密度や時間に依存して変化し、見かけ上2ケタ以上異なる2つのスパッタリング収率を示した。これはMoO$$_{3}$$が気性酸化物であるため、スパッタリング速度により(MoO$$_{3}$$)n型の結合の弱い吸着層とMoO$$_{3}$$固相の2つの表面状態をとるためと分った。

no abstracts in English

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