加工熱処理したSUS304,316ステンレス鋼の組織安定性と耐IGC,IGSCC性

Microstuctural stability and resistance to IGC and IGSCC of thermomechanically treated types 304 and 316 stainless steesls

著者らの研究から汎用オーステナイトステンレス鋼は、中間製品工程に加工熱処理(SAR)を組み入れることにより、合金成分調整法と同様に耐IGC、IGSCC性に優れた材料に改善できることがわかってきた。本報では最適処理を施したSUS304、316のSAR材と通常のミルアニール材について、軽水炉一次冷却水を始めとするいくつかの実用環境を近似した条件でIGC、IGSCC感受性評価試験を行いまた組織安定性を調べた。この結果、SAR材は、ミルアニール材で鋭敏化が問題となる500~825 $^{circ}$ Cの温度で、長時間加熱を受けても、IGC、IGSCC感受性を示さないことが判った。SAR材は、鋭敏化を起こしにくいと共に機械的性質にも優れていることから腐食環境中でもミルアニール材と比較して10kg/mm $^{2}$ 以上高い破断限界応力を持つことが判った。またSUS304よりもSUS316を素材としたSAR材の方がより優れた組織安定性を持っている。

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使用言語	:	Japanese
掲載資料名	:	防食技術
巻	:	32
号	:	10
ページ数	:	p.572 - 579
発行年月	:	1983/00
発表会議名	:
開催年月	:
開催都市	:
開催国	:
キーワード	:	Intergranular Stress Corrosion Cracking; Thermomechanical Treatment; SUS316 Stainless Stell; Microstructural Stability

特許データ	:
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論文URL	:	https://doi.org/10.3323/jcorr1974.32.10_572
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登録番号 : A19833287
抄録集掲載番号 :
論文投稿番号 : 6834

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