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ウラン中の微量アルミニウム及び鉄の同時定量; オキシン抽出光度法

Simultaneous Spectrophotometric Determination of Aluminum and Iron in Uranium with 8-Hydroxyquinolinol (Oxine)

本島 健次; 井澤 君江

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微量のアルミニウムの定量法としてオキンン抽出光度法がすぐれていることは一般に認められており、また、各方面に利用されている。著者らはこの方法を核燃料に用いられる高純度ウラン金属およびその化合物中の微量アルミニウムの定量に利用する目的で詳細な検討を行なった。この種の研究としては Margerum らおよび Burelback らの酢酸を用いてトリウムをマスクし、アルミニウムオキンン錯塩をクロロホルムで抽出分離したのち、吸光光度または蛍光光度定量している報告がある。また、最近 Biggers は同様な手段によりウラン中のアルミニウムの定量を試みている。しかし、いずれれも定量操作および試料中に共存する微量不純物の影響もしくはその除去についての検討が充分でない。著者らはさきにオキンン抽出光度法による微量ウランおよびトリウムの定量法を確立しえたが、その検討の際にウランおよびトリウムのオキンン錯塩の生成が酸性側では酢酸イオンの影響を、またアルカリ側では炭酸イオンの影響をはなはだしく受けることを知った。この性質を利用して、酢酸もしくは炭酸塩を加えてウランをマスクし、アルミニウム、鉄などの不純物金具をオキシン錯塩としてクロロホルムで抽出分離したのち、アルミニウム、鉄以外の金属は適当な洗浄溶液で洗って逆抽出除去し、この両者を吸光光度法で同時定量することにつき詳細な検討を行ない、その方法を確立しえた。

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