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同位体希釈法によるウラン濃度の測定

Determination of uranium concentration by isotope dilution method

小森 卓二; 田村 修三

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原子力研究所において運転されているウオーターボイラー型原子炉(JRR-1)の燃料溶液中のウラン濃度変化の有無を確認するため、天然ウランをスパイクとした同位体希釈法によりウラン濃度の測定を行った。同位体希釈法をとりあげた理由としては、i)JRR-1原子炉燃料ウランの同位体濃度は約20%$$^{2}$$$$^{3}$$$$^{5}$$Uであるから、スパイクとして天然頻度のウランが使えること。ii)燃料溶液中のウラン濃度が高くても(初めの臨界時には燃料溶液中のウラン濃度は183mgであった)、スパイクの量を増すことによって測定が可能となること、iii)はじめに燃料溶液の試料とスパイクとの混合さえ均一に行なえば、あとの抽出分離は定量的である必要はないから、この場合のように高い放射能の溶液の処理には適していること、などであって、その結果はきわめて良好であった。

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