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原子力利用工業と放射性廃棄物

Industry using nuclear energy and radioactive wastes

杉本 仙一

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第二次大戦後は原子炉の急速な開発によって、原子力の産業界への利用もまた目覚ましいものがある。すなわち、原子力を動力として利用する原子力発電所や、原子力船の建造、中性子捕獲を利用するラジオアイソトープの製造等があって、その利用は、今後ともますます開けてゆくものと考えられる。最近アイソトープの利用分野は産業部門でも多方面にわたり、例えば計測照射ラジオグラフその他、摩耗電離分析等への利用が盛んに行われているが、一方医療関係への利用もまたこれこ劣らない。使用される種類の内訳は、線量的にみれば、$$^{6}$$$$^{0}$$Co等の放射線源が圧倒的であって、したがってこれから出る放射性の廃棄物としては、これを工業的規模の原子炉施設や使用済燃料の再処理施設から出てくる廃棄物等に較べれば、線量的にも量的にも僅かでおよそ比較にはならない。すなわち、原子炉の運転によって核燃料物質から生ずる核分裂生成物の大部分は、燃料捧中に残留するものであるから、これを化学的に処理する再処理施設で、大量の放射性物質(99.9%)が排出されることになる。したがってもし放射性廃棄物からその中の有効成分を回収して何らかの用途に共するとすれば、その供給源は、ここに仰ぐことになろう。その需要源としてまず考えられるものは、さきにも述べるように、放射線源や熱源あるいはアイソトープの分離製造等であるが、これには技術面にも経済面にもなお多くの問題点を抱えている。

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