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数値実験によるBWR・LOCA時における燃料棒被覆管の最高表面温度と最大酸化層厚さについての統計学的研究

Statistical Studies on the Peak-Clad Temperature and Cladding Oxidation Thickness in Loss-of-Coolant Accidents Obtained by Numerical Experiments for a Typical Boiling Water Reactor

下桶 敬則; 松本 潔; 武 弘司*; 坂野 和雄

Shimooke, Takanori; not registered; not registered; not registered

軽水炉のLOCA時の安全評価計算に使用されている保守的なモデルを統計学的に評価するために、代表的なBWRのLOCA時に生ずる燃料棒被覆管の最高表面温度と最大酸化層厚さの確率分布を数値実験によって求める方法を研究した。使用した計算プログラムは、BWR・LOCA時の燃料ヒート・アップ挙動解析用のMOXY-EMコードである。この数値実験は、使用する計算コードの総合感度解析(Uncertainty Analysis)ともいえるもので、無数の入力の組合せが考えられる。しかし、すべての組合せについて計算するのは経済的にも時間的にも不可能ある。そこで、計算機の利用回数を少なくするために、直交表を用いた実験計画法を援用した。そして、わずか100回程度の数値実験から、BWR・LOCA時の燃料棒被覆管の最高温度と最大酸化層厚さの統計的分布を得ることができた。そこでは、最高表面温度は正規分布に、また、最大酸化層厚さ対数-正規分布に従うことが同定できた。

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