東海サイトを中心とする人工分布と農畜産物生産分布等の調査および国民線量評価への利用に関する考察; 環境安全性評価用基礎データの調査

Survey of Distributions of Population and Agricultural Production and Other Information to Apply for Assessment of Population Doses; Survey Programs of Information Neccssary for Reserch of Environmental Safety

飯島 敏哲

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国民線量評価には、原子力サイトを中心とする人口分布や食品生産分布とその消費過程に関する情報が必要である。一方我が国の人口や食品生産等については、国あるいは地方自治体が定期的に調査を行いそれぞれの統計結果を公表している。そこでこれらの既存統計資料の利用を考え、1976年に事例研究として東海サイトを中心とする人口分布、農畜産物生産量分布等に関する調査を実施し、既存統計資料の利用可能性も調べた。調査項目は(1)東海村を中心とする半径1000km以内の年令別、男女別人口分布および農畜産物の年間生産分布、(2)生産される農畜産物の消量割合、(3)農畜産物の生産から消費までの期間、(4)既存統計資料の利用上の問題点、(5)分布変化の予測方法である。本報告では、国民線量計算方法、調査内容、調査結果について記述し、さらに国民線量評価の観点から、得られた分布の特徴を考察する。

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