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高温塩素洗浄法による燃料コンパクトの被覆粒子破損率の検査

Hot Chlorine Leaching Techniques for Determination of Failed Particle Franctions in HTGR Fuel Compacts

小川 徹; 井川 勝市; 岩本 多實

not registered; Ikawa, Katsuichi; Iwamoto, K.

HTGR燃料コンパクトは製造時点ですでに、ある割合の破損被覆粒子を含んでいる。この被覆粒子破損率の照射前非破壊検査法として、本研究は塩素洗浄法を検討した。実験では、二種の装置を試作し、裸核を有する模擬燃料コンパクトに塩素洗浄を施した。その結果、石英反応管を用いた静止法では、裸核ウランの100%抽出は達成されたが、塩素がコンパクト中に除去されない形で残った。一方、反応管材質にグラッシーカーボンを用いた流通法で処理した場合には、コンパクト中の塩素は容易に除去することができた。前者の方法でコンパクト中に塩素が残留する原因は究明されなかったが、石英と塩素との反応によりコンパクト上に輸送されたケイ素が一因を担っていると考えられる。ニ法をくらべると、より簡便な前者の方法が照射後試験に、塩素を十分に除去しうる後者の方法が照射前検査に有効であると考えられる。

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