KENO-IVコードベンチマーク計算,4; 硝酸ウラニル水溶液のスラブ・シリンダー体系

KENO-IV Code Benchmark Calcuration,4; Slab-Cylinder Critical Configuration Uranium Nitrate Solution

片倉 純一; 野村 靖; 下桶 敬則; 浅野 則雄*

not registered; not registered; Shimooke, Takanori; not registered

原研で開発整備中の多群定数ライブラリーMGCLとモンテカルロ計算コードKENO-IVを用いた臨界計算の精度評価を行うため、現在多くの実験体系に対しベンチマーク計算を実施している。本報告書もその一部を成しており、計算対象として硝酸ウラニル水溶液を含むスラブとシリンダーの組合せによる臨界体系を取り上げている。この体系は、シリンダー配列数や硝酸ウラニル水溶液の高さなどが臨界パラメーターとなっており、更にプレキシグラス反射体付き体系と反射体無し休系に分けられる。実験は全部で128ケースに亘っており、すべてのケースを計算した。反射体付き体系では、MGCLとKENO-IVコードによる計算はかなり良い実効増倍率(keff=1.0)を算出する。一方、反射体無しの体系では、keff=0.91となり、臨界値よりも約110%低く算出される。このことは、中性子が減速中に体系から漏れ出る体系での計算には改善すべき余地があることを示している。

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