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$$^{8}$$$$^{5}$$Kr回収におけるフロロカーボンの放射線損傷に関する研究

Study on Radiation Damage of Fluorocarbon in Recovery of $$^{8}$$$$^{5}$$Kr

山本 忠利

Yamamoto, Tadatoshi

溶媒吸収法により再処理廃ガス中の$$^{8}$$$$^{5}$$Krを回収する際に問題となるフロロカーボン(CCl$$_{3}$$F,CCl$$_{2}$$F$$_{2}$$,C$$_{2}$$Cl$$_{4}$$F$$_{2}$$,C$$_{2}$$Cl$$_{3}$$F$$_{3}$$)の放射線損傷について検討した。$$^{6}$$$$^{0}$$Co線源による照射試験では、線量と分解率との関係、分解に及ぼす諸因子の影響、照射方式による分解特性の相違について調べた。フロロカーボンの分解率は線量率か高いほど減少し、温度が高いほど増大し、空気の存在で分解が多少促進された。$$^{8}$$$$^{5}$$Kr線源による照射試験では、照射方式による分解特性の相違を調べるとともに、$$^{6}$$$$^{0}$$Coによるそれとの比較を行った。照射方式の違いによるCCl$$_{3}$$Fの分解特性の相違は$$^{6}$$$$^{0}$$Co線源の場合と同様、顕著に認められたが、線源の違いによる本質的な相違ほ認められなかった。本試験結果から、実際のプラントにおけるCCl$$_{3}$$Fの分解のG値は約10になることを推定し、この程度のG値では溶媒フロロカーボンの放射線損傷の問題は溶媒吸収法の致命傷とならないことをの結論を得た。

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