Evaluation Report on CCTF Core-II Reflood Tests C2-AC1(Run 51) and C2-4(Run 62); Effect of Initial Clad Temperature

大型再冠水円筒第2次炉心試験C2-AC1(Run 51)評価報告書 -被覆管初期温度の影響-

杉本 純; 井口 正; 村尾 良夫

not registered; not registered; Murao, Yoshio

本報告書は、大型再冠水円筒炉心試験装置(CCTF)第2次炉心で観測された、再冠水現象に及ぼす被覆管初期温度の影響について述べている。本評価報告は、被覆管の初期温度がそれぞれ863Kおよび1069Kであった試験C2-AC1およびC2-4の結果について基づいている。再冠水初期においては、炉心の蓄積熱の放出により被覆管初期温度が高い程炉心や上部プレナムへの蓄水は少く、またループ流量は増加した。しかし炉心入口の条件は再冠水開始直後の短期間のみ影響が見られ、被覆管初期温度が高いと炉心冠水量はやや押えられ、流体振動は大きくなった。炉心内では、被覆管所初期温度の増大によりクエンテ点の進行は遅れターンアラウンド温度も上昇したが、温度上昇量は減少した。以上の挙動はCCTF第1次炉心やFLECHT強制注入試験の結果とも定性的に一致した。

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