Ni基耐熱合金のヘリウム中腐食挙動に及ぼす昇温速度の影響

Influence of Heating Rate on Corrosion Behavior of Ni-Base Resistant Alloys in Simulated VHTR Helium Enviroment

酸化初期の造膜反応と浸炭の関係に注目して、高温ガス炉用Ni基耐熱合金のヘリウム中腐食挙動に及ぼす昇音速度の影響を調べた。試験はホウ素(B)含有量の異る2種類のハステロイXRと中間熱交換器伝熱管用に開発された113MAおよびKSN合金を対象とした。試験温度までの昇音速度を80 $^{circ}$ C/minと2 $^{circ}$ C/minの2種類とし、900 $^{circ}$ Cで高温ガス炉一次冷却系を近似した原研B型ヘリウム中での腐食試験を行った。40ppmBを含むハステロイXR、113MA、KSNの耐酸化性は昇温速度の違いによりほとんど変化しなかったが、2.8ppmBを含むハステロイXRの耐酸化性は昇温速度により変化した。脱浸炭挙動は昇温速度の違いにより明らかな相違が認められた。昇温速度が速い場合には初期に著しい浸炭が起ったが、昇温速度が遅い場合、浸炭はわずかであり、高温ガス炉雰囲気での浸炭への初期酸化の役割が明らかになった。

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使用言語	:	Japanese
報告書番号	:	JAERI-M 85-053
ページ数	:	36 Pages
発行年月	:	1985/04
特許データ	:
PDF	:	JAERI-M-85-053.pdf:3.49MB
論文URL	:	https://doi.org/10.11484/jaeri-m-85-053
キーワード	:	腐食; 酸化; 浸炭; 高温ガス炉ヘリウム; 昇温速度; 耐熱合金; 酸化皮膜
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登録番号 : M19850053
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