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An Irradiation experiment for qualification of insulating coating

電気絶縁皮膜の特性評価のための照射試験

中道 勝*; 河村 弘

Nakamichi, Masaru*; Kawamura, Hiroshi

本報告書は、核融合炉ブランケットにおける電気絶縁材としてのAl$$_{2}$$O$$_{3}$$皮膜の電気及び機械的特性の中性子照射による影響を調べたものであり、ITERの工学設計活動(EDA)の成果の一部である。ステンレス鋼SUS316L(N)-IG母材上のAl$$_{2}$$O$$_{3}$$皮膜の密着力を向上させるため、母材と皮膜間に2種類のアンダーコーティングを施工した。タイプ1試料は80Ni-20Cr合金に厚さ50$$mu$$m、タイプ2試料は410ステンレス鋼(SS410)に厚さ150$$mu$$mアンダーコーティング施工を行った。そして、Al$$_{2}$$O$$_{3}$$皮膜を最上コートとして厚さ200及び500$$mu$$m施工した。これらの試料を、JMTRにおいて150$$^{circ}$$C及び250$$^{circ}$$Cで3$$times$$10$$^{24}$$/m$$^{-2}$$(E$$>$$1MeV)まで照射した。衝撃エネルギ14kJ/m$$^{2}$$で30000回まで衝撃を与えた機械的衝撃試験において、両タイプ試料のAl$$_{2}$$O$$_{3}$$皮膜は健全、かつ、電気抵抗は150$$^{circ}$$C及び250$$^{circ}$$Cで1$$times$$10$$^{11}$$$$Omega$$以上であり、本皮膜の性能はITER設計条件を越えるものであった。ITER設計値の200MPaを越える300MPaまでの圧縮試験においても、Al$$_{2}$$O$$_{3}$$皮膜の剥がれは観察されなかった。以上の結果により、両皮膜とも機械的衝撃及び圧縮に対して十分な抵抗性を有し、ITER設計基準を満足することを明らかにした。

no abstracts in English

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