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絹タンパクの放射線分解

Radiation degradation of silk protein

Pewlong, W.*; Sudatis, B.*; 竹下 英文; 吉井 文男; 久米 民和

Pewlong, W.*; Sudatis, B.*; Takeshita, Hidefumi; Yoshii, Fumio; Kume, Tamikazu

絹タンパク質は優れた生理学的な特性を有しており、新しい機能材料としての利用開発が期待されている。そこで、環境汚染防止及び資源のリサイクルに役立てることを目的に、絹タンパク質の放射線加工処理による改質効果に関する検討を行った。絹繊維は、500~2500kGyの照射で引張強度が低下し、とくに酸素存在下での劣化が著しかった。また、絹繊維は水に対して不溶であるが、放射線分解により著しく溶解性が増大した。照射した絹繊維を純水中で121$$^{circ}C$$、1時間加熱した場合、酸素中2500kGyで約40%が溶解した。また、0.5N HCl溶液で100$$^{circ}C$$、1hの加水分解を行った場合、未照射では約10%しか溶解しなかったが、酸素中2500kGyの照射では70%以上が溶解した。

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