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Design study(II) on geological isolation system for high level radioactive wastes

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清水建設*

Shimizu Corporation*

地層処分法は高レベル放射性廃棄物を地下深部に処分する方法であり立地、設計、建設、施設の管理、埋設等に関して適切な配慮が必要である。本研究は、わが国の安定な岩盤(結晶質岩、堆積岩、変成岩等)深部に、高レベル廃棄物を処分するための地層処分システムの概念を明らかにすることを目的とするものである。地層処分システムは、自然バリアおよび人工バリアを有効利用するためのレイアウトと、高レベル廃棄物を埋設するための埋設作業を確実にかつ安全に行なえる手順運営を包括したトータルシステムと定義できる。昭和55年度は、システムの概念を構成する要因の技術的背景を概観し、立地条件、放射線に対する安全性、結晶質岩盤の特性、施設の健全性について調査、検討した。昭和56年度は、地層処分システムの所要機能や岩盤条件についてさらに考察を加え、システムを構成するサブシステム、施設の管理および建設方法について検討した。主な検討結果を以下に記す。 (1)地層処分システムの機能は処分場の稼動期間と閉鎖後で異なる。稼動期間中は処分場の運転に必要な機能が主体であり、閉鎖後は廃棄物の隔離機能が主体となる。(2)地層処分場の立地に必要な条件を満足する岩盤は、わが国の場合、花崗岩類、堆積岩、変成岩と考えられるが、その発見の可能性は花崗岩類に比べて堆積岩、変成岩では少ない。(3)処分システムは地下500$$sim$$1000mに位置するトンネル群でレイアウトされる。処分システムの概念図を提案した。(4)処分システムには、運搬格納システム、止水排水システム、通気冷却システム等が必要である。(5) 稼動期間中は監視、施設の運転、異常時の対応、メンテナンス等が必要である。(6) 処分システムの基本的な設計は現有技術で対応できるが、今後の検討を要す項目がいくつか残っている。(7) 処分場を建設し処分を開始するスケジュールからみると、早期の地下試験場の実現が必要である。 次に、高レベル廃棄物の長期貯蔵の方法として、岩盤内貯蔵システムの概念を検討した。その結果、岩盤内に立地することのメリットは高く、その建設は可能であり、各種の問題に対して十分対応できるとの見通しを得た。また、その立地可能なサイトはわが国に非常に広範に存在すると考えられる。

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