ウラン製錬における溶媒抽出へのパルスカラム適用のための基礎試験

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動力炉核燃料開発事業団,人形峠事業所製練転換パイロットプラントの溶媒抽出精製工程(1抽出,2洗浄,3逆抽出)にパルスカラムを適用する場合の基礎的検討の初年度として,本年度は1の抽出に係わるパルスカラム試験を行なった。 先ず,基礎データ調査として,0.6mol/lTNOA(Org)/硫酸ウラニル(Aq)系のウラン,全硫酸根それぞれについての分配平衡データを得た。次に,有効抽出部2m,内径5cmの小型ガラスパルスカラムを用いて,TNOA(Org)/4N硫酸(Aq)系で流動特性試験を行ない,運転領域図を作成した。この運転領域図を参考にして,TNOA(Org)法硫酸ウラニル(Aq)系,抽出パルスカラム試験を行ない,ウラン濃度,硫酸根濃度,流量比,パルス条件をパラメータにして,適当な条件下でH.T.U値(HeightofTransferUnit)を求めた。さらに,以上の結果得られた知見をもとにして,抽出パルスカラムの運転を行なう際のパルス条件並びに,抽出パルスカラムの必要径及び塔高を求めた。これをもとに抽出パルスカラム制作に係わる概算費用を見積った。又,今年度の試験の結果判明した問題点並びに今後の検討課題について述べた。

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