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ガラス固化体から発生する放射線の化学効果に関する研究(3)

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吉田 宏*; 小笠原 正明*; 市川 恒樹*

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核燃料の再処理から発生する高レベル放射性廃棄物は,種々の放射性核を含み,処理・処分の困難をもたらす。しかし,これを放射線照射用の線源として有効に利用する事ができるならば,核燃料サイクルの確立にとって極めて有益な事である。本研究は,このような観点から,放射性廃棄物ガラス固化体を化学プロセス用ガンマ線源としての利用する事を最終の目的とした一連の研究の一部分をなすものである。 放射性廃棄物中のアルファ線のような高LET放射線による照射効果の特異性を調べる最初の段階として,ポリメチルメタクリレートをガンマ線照射した時に生成するラジカルの局所分布を電子スピンエコー法で調べた。ラジカルは,2個ずつ対になって生成し,ラジカル対の平均間隔は3--である事を明らかにした。種々の高分子絶縁材料の機械的性質に対する原子炉照射の効果を調べ,ポリフェニレンスルフィドとポリエーテルエーテルケトンが,高い耐放射線性を持っていることを明らかにした。加速器の電子線を用いたパルスラヂオリシス法により,有機ラジカルイオンの電子移動反応,置換反応,二量化反応の速度定数を測定し,放射線化学反応の特徴を解明する事を試みた。最後に,これらの研究と,今までの放射線化学研究の調査を基に,今後の放射線化学研究の展望と,その中における放射性廃棄物利用のための放射線化学的研究の位置付けについて考察した。

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