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ガラス固化体から発生する放射線の家畜飼料殺菌への適用に関する研究(III)

Studies on utilization of radiation from nuclear waste glasses to sterilization of animal feedstuffs (III)

桑原 幹典*

Kuwabara, Mikinori*

高レベル放射性廃棄物ガラス固化体から発生する放射線を家畜飼料殺菌への有効利用に資する事を目的として一連の研究を行った。本研究では放射線としてSUP60/Coの$$gamma$$線とX線発生装置(180kV)からのX線を用いた。家畜飼料を含め食品一般の放射線誘発生成物の化学構造および収率を判断する基準となっている放射線化学的レベルでの研究をより一層押し進めるため、食物の栄養素として重要な炭水化物(グルコース)と蛋白質(染色体蛋白質ヒストン)の放射線分解および変性を電気泳動法、クロマトグラフィー法、ESR法などにより研究した。炭水化物については高分子炭水化物(多糖類)へ研究を進めるための基礎的情報が得られた。蛋白質についてはアミノ酸レベルで得られている実験結果か蛋白質レベルでは証明出来ず、今後の研究に課題を残した。植物性飼料中に存在する光過敏症誘発物質フェオフォーバイドの除去に放射線を利用する目的で、フェオフォーバイドによる光過敏症誘発のメカニズムの研究を行った。2種類の活性酸素の生成が確認された。最後に$$gamma$$線被照射飼料を実験用マウスに与え、消化器(胃および腸)の上皮細胞への影響を組織学的に検証した。食品処理の適用範囲にある線量では何らの異常も見られずさらにより鋭敏な方法を工夫する必要があるように思われた。

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