検索対象:     
報告書番号:
※ 半角英数字
 年 ~ 
 年

コンクリートの長期変質挙動に関する調査研究(2)

Study on long-term alteration behavior of concrete (2)

藤原 靖*; 中西 正俊*; 万木 正弘*; 斎藤 裕司*

Fujiwara, Yasushi*; Nakanishi, Masatoshi*; Yurugi, M.*; Saito, Yuji*

放射性廃棄物の処分において、廃棄物の固化体、緩衝材、グラウト材、シール材、プラグ等材等セメント混合物の適用の可能性が検討されている。放射性廃棄物の処分に関連する材料は全て長期の耐久性が重要であり、セメント混合物についても、その耐久性を考慮する上で、長期間にわたっての変質挙動を把握し予測する必要がある。本研究は昭和62年度より、コンクリートの長期変質挙動に関する調査研究として進めており、前年度まで、セメント混合物の変質挙動に関する文献調査、長期変質挙動予測に関する研究課題の検討ならびに第一回目の実構造物調査として、築造後67年経過した地下約40mで、地下水で飽和した岩盤中のトンネルより試料採取を行い、その変質状況等について分析検討を行った。本年度はこれまでの研究結果から、セメント混合物に与える影響が強いと予想される環境条件下にある構造物からコンクリート試料を採取し、変質に関する調査と分析を実施した。試料採取を行った構造物は、昭和4年に建設された神奈川県横浜市帷子川河口の護岸で61年経過している。得られた試料について、その変質に関する各種の分析を行うと同時に長期の変質挙動の予測手法に関連する文献調査を行い、以下のことが明らかとなった。(1)護岸コンクリートの変質程度について土との接触部のコンクリートは塩分の浸透や炭酸化によって変質が進んでいると判定された。これは接触土の間隙水に高濃度の塩素イオンと重炭酸イオンとが含まれているためであると考えられた。(2)変質挙動の予測手法に関連する文献についてコンクリートの長期の変質挙動に関して予測手法や実際の変質程度を検討した文献の調査を実施した。

None

Access

:

- Accesses

InCites™

:

Altmetrics

:

[CLARIVATE ANALYTICS], [WEB OF SCIENCE], [HIGHLY CITED PAPER & CUP LOGO] and [HOT PAPER & FIRE LOGO] are trademarks of Clarivate Analytics, and/or its affiliated company or companies, and used herein by permission and/or license.