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ベントナイトの変質による人工バリア特性の変化に関する実験的研究; 平成2年度成果報告書

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東 邦夫*

Higashi, Kunio*

我が国においては、いずれの地域においても地下水レベルが高く、したがって、深地層処分の処分場は、地下水によって飽和している地層中に建設することを想定しておかねばならない。また、岩盤中の割れ目等も相対的に多いと言われている。このような条件下にあるため、人工バリアの重要性は、他国にもまして強く認識されている。人工バリアシステムを構成する要素の中にあって、放射性核種の収着等による移行の遅延及び移行率の制限並びに止水等の作用を担っているベントナイトに期待されているところは、極めて大きいと言わざるを得ない。しかし、熱的影響等がある場合には超長期にわたる過程で、ベントナイトが変質して行き、人工バリアシステムの一構成要素としてのベントナイトが持つ優れた特性が、かなり低下してしまうのではないかとの懸念も持たれている。このため、ベントナイトの変質により、人工バリアとしての特性がどのように変化していくかを究明することが本研究の目的である。そこで、本年度は、以下のような事柄につき実験的研究を行い、平成2年度の報告書としてまとめた。1.ベントナイトへのセシウムの吸着、2.イライトへのセシウムの吸着、3.ネプツニウム(V)のベントナイトへの吸着、4.電気伝導度法によるベントナイト中の陽イオン拡散係数の測定。本年度は、第一年度であり、しかも受託研究の手続きが完了してから2ヶ月余りしか日数がなく、装置や資材の購入入手の後の実験及び考察には十分な日数がなく、予備実験の域にとどまらどるを得なかった研究テーマもあった。それらについては、来年度以降に継続して実験することにより、研究の質の向上をはかっていく事にする。

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