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ベントナイトの変質による人工バリア特性の変化に関する実験的研究(II); 平成3年度報告書

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東 邦夫*

Higashi, Kunio*

河川、湖沼あるいは海洋等、地球の表面水理系内には勿論のこと、地下水中にもフミン物質(腐植物質)がコロイド状で存在している。そのため、例えば、ネプツニウムのような非常に溶解度が低く、水中にはほとんど存在しないはずの元素が、このフミン物質に吸着してコロイド状で存在し、水中の見かけの濃度が高くなったり、水の移動と共に容易に環境中を移行することも十分に考えられる。このように、フミン物質の存在は、放射性核種の地中移行などとも密接に関係してくる可能性があり、近年、その重要性が深く認識されるようになってきている。本報告書の第一部には、このフミン物質に関する基礎的な実験的研究を行った我々の結果について報告する。第二部に於いては、ベントナイトとその変質によって生成するイライト中の水の拡散係数の測定結果について報告する。圧密ベントナイトが、核種の移行に対して示す大きな遅延効果は、水を溶媒として、その中に存在する溶質がベントナイトに吸着することによるものであり、溶質は水という溶媒の中で動き、移行する。したがって、溶媒たる水自身が、圧密ベントナイト中で、どのように束縛された状態にあるか調べておくことは、ベントナイト中に於ける放射性核種の遅延効果を理解する上で、基本的な重要性をもっているのである。

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