検索対象:     
報告書番号:
※ 半角英数字
 年 ~ 
 年

TRU廃棄物の特性を考慮した人工バリアシステムの検討(2)

None

田中 皓*

Tanaka, Hiroshi*

本研究は、TRU廃棄物の人工バリアシステムの構築を目的として、化字的なバリアとしての観点からと、工学的観点から人工バリアシステムの検討を実施し、その結果から設定した人工バリアシステムのTRU廃棄物に対する性能を評価したものである。化学的バリアの観点からは、主要な化学的劣化機構であるベントナイトのCa型化と、コンクリート空隙水中のpH環境の変化について、物質移行と化学反応を連成させた解析を行った。工学的観点からは、TRU廃棄物発生量と各国の処分施設の調査をもとに我が国におけるTRU廃棄物処分施設場の概念を設定、その建設性について検討した。その結果、イオン交換モデルで評価した場合、ベントナイトのCa型化はベントナイトの厚さが2mでも数千年以内に終了し、これを避けることは困難であることがわかった。コンクリート空隙水中のpHは、時間と共に表面から徐々に低下するが、コンクリート中の深さ0.5m以深では10万年後でもpH11.5以上を維持することがわかった。工学的観点からは、処分場タイプとして坑道型、岩洞型、サイロ型を、岩種として軟岩と硬岩を設定し、岩盤に関する力学的成立性と、施行技術の有無について検討した。性能評価から、重要な核種、元素としてRa-226、Pu、I-l29が抽出された。Ra-226とPuは、それ自身ないしはその親核種の溶解度を低下させる環境を形成できれば、放出率を低減することが可能と考えられる。I-129には、今回適用した特性値に従えば、溶解度、放出率、遅延のいずれの機構によってもその放出を抑制することが困難であり、核種閉じ込め機能のより高い廃棄体が要求される。

None

Access

:

- Accesses

InCites™

:

Altmetrics

:

[CLARIVATE ANALYTICS], [WEB OF SCIENCE], [HIGHLY CITED PAPER & CUP LOGO] and [HOT PAPER & FIRE LOGO] are trademarks of Clarivate Analytics, and/or its affiliated company or companies, and used herein by permission and/or license.