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地震に関する調査研究(XIV)

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昭和59年(1984年)から発足した本委員会の研究活動は、本年で14年目に到達した。この間当初の4年間は宮城県細倉鉱山で地震観測を実施したが、閉山により岩手県釜石鉱山へ地震計を移設した。それからでもすでに10年を経過した。この間観測機器を逐次増設して来たが、観測の重点は、地震観測から地震発生時における地下水理現象の変化を把握することへと順次移行して現在に至った。平成9年度に本委員会が実施した研究業務は、釜石鉱山大峯地区の坑内外7地点に設置された地震計による地震観測および、L550坑内に設置された機器による地下水理観測と岩盤歪計測である。(これらの現場計測機器による地震観測業務は、本年度で終了する。)これらの研究のため本年度実施した観測は、L550NE坑奥のKWP-2孔の内面の亀裂状況等を観察するためのボアホール・テレビ観測(BTV観測)と、同じ孔を使ってのパッカー法による流量検層観測および坑内外の地震計設置点における弾性波速度測定の3つであった。全長400m、内径48mmのKWP-2孔を用いたBTV観測および流量検層観測は、何ずれも新たに開発した小口径用機器によって行われ、当初の予想を越えて夫々90%と80%の孔長について達成できた。弾性波速度の測定は、近年になって実用化された超音波の発振器と受信機による方法を採用した。また地下水理解析のためには、釜石現地における降雨量の観測地が必要であること、岩盤歪観測地に対しては、気象条件の変動による補正が必要なことから、釜石現地に雨量計(夏型と冬型)、温湿度計および気圧計の3種の気象観測機器を新設した。またこの間に必要となった修理工事は、9年8月12日に発生した落雷による観測機器の損傷の修理が主なるもので、自動採水装置の故障は現場の応急対策で処理している。

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