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長期岩盤挙動評価のための巨視的観点による基礎的研究(平成9年度)

Fundamental study on long-term stability of rock from the macroscopic point of view

大久保 誠介*

Okubo, Seisuke*

本研究は1994年度にはじめられた。1994年度には、空圧式クリープ試験機の改良を行った。1994年度の終わりに、稲田花崗岩を購入し、P波速度やシュミットハンマー試験などを行った。1995年度には、空圧式クリープ試験機を使用して、湿潤状態の田下凝灰岩のクリープ試験を継続的に行った。また、完全応力一歪曲線を求めるために、サーボ試験機を用いて一軸圧縮試験と一軸引張試験を行った。さらに、サーボ試験機を用いて稲田花崗岩の短期クリープ試験を行った。1996年度中に開始する予定である稲田花崗岩を用いたクリープ試験に備えて、油圧式クリープ試験機の改造をおこなった。狙いは、耐久性と安定性の向上である。特に測定装置は、完全に取り替えて新しいものとした。1996年度には、クリープ試験、圧縮試験および引張試験を行った。また、2つの様式(油圧式と空圧式)の周圧維持装置を検討した。1997年度は、従来の結果を踏まえた上で、クリープ試験、圧縮試験および引張試験などを行った。第2章にて、従来より引き続き行っている田下凝灰岩の長期クリープ試験の結果を述べる。第3章にて、稲田花崗岩の中期クリープ試験を実施した結果を述べる。クリープ試験は、ともに湿潤状態で行った。昨年度、2つの様式の周圧維持装置を検討した。一つは油圧式でもう一つは空圧式である。油圧式は従来より良く使用されてきた様式であるが、長期にわたって使用されることが予測されたため計測系統の安定性と耐久性には十分留意を払って改造した。この油圧式周圧維持装置を用いて3軸圧縮試験を行った結果を第4章に述べる。昨年度までに、一軸引張試験における完全応力一歪曲線を求めることに成功した。本年度は、試験途中で除荷一載荷を行い、さらに詳しく一軸引張応力下での岩石の挙動を検討した。その結果を第5章にて述べる。これまで、コンプライアンス可変型構成方程式に関して検討してきた。この構成方程式は比較的簡単な形をしているが、従来の多くの構成方程式が適用できない強度破壊点以降の領域まで用いることができる。この構成方程式を組み込んだ有限要素法プログラムによる計算結果を第6章にて述べる。第7章では、今後予定される間隙水圧を制御した試験の準備として、使用予定の機器や材料の耐久性を調査した結果を述べる。

no abstracts in English

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