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深部地下水の地化学特性調査

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青山 成夫*; 石井 卓*; 堀江 芳博*; 安達 建男*; 井伊 博之*

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深部地下水の地化学特性はニアフィールド研究においては人工バリアの設置環境を、またファーフィールド研究においては核種移行を規定すると考えられる重要なパラメータの一つである。この地化学特性(水質など)を把握するために開発された原位置採水・水質測定装置を、昨年度に引き続き用い、幌延地区における深部地下水の採水と水質測定を行った。本年度はボーリング孔上部にある閉鎖バルブをあらかじめオープンにし、数ケ月の間自噴させ、より新鮮な地下水が湧出してくるよう配慮した。装置は30日間の運転で地下水を4,700リットル以上汲み上げ、採取水の分析と水質の連続計測、また水とともに噴出するガスの採取と分析を行った。汲み上げた総水量からすれば、自噴そのものを利用してサンプリングする場合に比べ格段の効率である。原位置での水温、電気電導度、酸化還元電位の測定値は昨年度の場合とほぼ同じ値であったが、pHはやや小さい値であった。また室内の成分分析の結果によれば、昨年度の水質とは若干異なる値はあるものの基本的には類似した特徴を有しており、油田性の化石海水の特徴が示されている。昨年度の採水によって孔内採水区間のdead waterの1.2倍、その後の4ヶ月の自噴によって累計3.2倍、さらに今回の採水によって累計6.1倍の採水を行なったことになり、原位置の地下水に限りなく近い水質データを取得できたものと考えられる。

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