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ウラン 資源 生産 需要 1989

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伊藤 洋昭*

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本報告書は,主として非共産圏世界(WOCA:World Outside Centrally Planned Economies Areas)におけるウラン供給と需要についての1989年の検討結果をまとめたものである。これには40か国以上の国のウラン探鉱活動と資源並びに生産のデータが含まれており,1988年3月発行の前回の"レッド・ブック"を更新したものである。現在のウラン需要動向を延長した低需要シナリオの場合,2005年以降の予測需要量をカバーするための生産能力を維持するには,現時点の"既知"資源では不充分であろう。2010年には年間に約1.55万tUの生産量の不足を生じ,2030年には年間4.6万tUに拡大する。高需要シナリオの場合には,年間の生産量の不足は著しく大きくなり,2010年には約3.6万tU,2030年には8.2万tU以上になるであろう。2000年以降は,予想される生産量の不足をカバーするために必要なウラン生産量の追加分は,新しく発見される鉱床から生産されなければならないであろう。これらの潜在的な供給可能性が現実のものとなる前には,多大の探鉱及び開発の努力がタイムリーに払われることが必要である。価格が上昇して,投資に対する適切な利潤を業界に充分に与えるようになった時に,探鉱水準の上昇が伴ってゆくものと思われる。もしも環境に対する懸念の高まりから原子力への依存度が大きくなれば,ウラン需要量は高成長シナリオでの予測需要量を実際大幅に上回る可能性がある。しかしながら,今後のウラン発見の見通しが良好であり,2030年までの期間については,このことは大きな問題ではないであろう。市場を通して適切なインセンティブが生ずれば本報告書で予測されているよりもかなり高い需要量を満たすのに充分なウランが入手可能となるはずである。

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