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中部地方における広域地質環境評価のための断裂系調査

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今村 遼平*; 加藤 芳郎*

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本調査は、広域調査の一環として、全国を対象とした航空写真による断裂系調査を実施し、水理地質に関する基本的特性を把握するための基礎資料の作成を目的として進められた。本調査では、日本全国を網羅している1/40,000航空写真を用いて、中部地方の中央部と新潟地域を対象として断裂系を判読・抽出した。判読にあたっては、断層・破砕帯、節理などの割れ目系起因するリニアメントに着目し、それらを「活断層」、「地質断層」、及び「これら以外の割れ目」として3分類し、さらに「活断層」及び「地質断層」については、確実度に基づき2区分した。この結果は1/50,000地形図などに図示され、「活断層」「地質断層」の属性を一覧表にとりまとめ、さらに分布の形態や地質との関係について記述した。その結果、本地域では478本の活断層、1,958本の地質断層、数千本の活断層・地質断層以外の割れ目が判読・抽出された。また、既存活断層資料との対照により、本地域において179本の活断層が新たに抽出された。本地域に発達する活断層・地質断層は、地域と地質によって分布形態・密度に大きな差を持っている。主として中生代およびそれ以前の地質から構成される中部地方中央部には、主として新生代の堆積岩類からなる新潟地域に比べ、数多くのまた長大な活断層・地質断層が発達する。中部地方中央部の中でも濃飛流紋岩の分布する地域では、阿寺断層を始めとして、北西方向・北東方向の活断層・地質断層が、周辺地域に比べて多数存在することが明らかとなった。また木曾山脈の両側にも南北方向をなす活断層の顕著な発達が認められる。中央構造線に沿った地域では同方向の地質断層が卓越し、北部地域では北東方向をなす活断層が平行・雁行して発達する特徴があるが、その他の地域では特に活断層・地質断層の集中はない。佐渡島においては、島の長軸方向に一致する活断層・地質断層が抽出されている。

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