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東濃地域における地質環境特性に関する調査研究 -地表からの調査研究の考え方と進め方-

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大澤 英昭  ; 中野 勝志; 茂田 直孝

Osawa, Hideaki; Nakano, Katsushi; not registered

東濃地科学センターが地質環境特性に関する研究を進めている岐阜県東濃地域には、白亜紀の花崗岩(土岐花崗岩)が広く分布する。この土岐花崗岩を基盤として、新第三紀中新世の堆積岩(瑞浪層群)と、固結度の低い新第三紀鮮新世の砂礫層(瀬戸層群)が分布する。これらのうち、わが国に広く分布する白亜紀花崗岩体のひとつである、土岐花崗岩を主な対象として、広域地下水流動研究および超深地層研究所計画を進めている(図1)。地質環境特性に関する研究を進めるにあたっては、実際の地質環境を対象とした調査研究を通して、取得される情報量と地質環境の理解の程度との関係を事例的に示すとともに、用いられた各種調査・解析技術の適用性の評価と、それらの技術の組合せや手順および適用に際しての留意点などを示した調査・解析フローの構築がひとつの重要な課題である。そのためには、特に、瑞浪超深地層研究所用地(以下、研究所用地)とそれを対象領域として含む広域地下水流動研究の研究成果を相互に活用し、広い領域から研究坑道を展開する研究所用地の領域までの、それぞれのスケールを対象とした調査手法および調査データを一連のものとして、調査・解析手法の適用性に関する知見を蓄積することが必要となる。本稿は、上記の視点で、広域地下水流動研究と超深地層研究所計画で展開する、平成14年3月以降の地表からの調査研究の考え方と進め方とその背景情報を以下の構成で取りまとめたものである(図2)。まず、超深地層研究所計画の目標と前提条件(第3章)と、物質移行解析や研究坑道の設計、さらに、第2段階以降の研究計画策定などに必要な地質環境の情報が整理した(第4章)。また、文献調査やこれまで行われてきた広域地下水流動研究、超深地層研究所計画などの既存の情報に基づき、概念モデルを構築した(第5章)。これらに基づき、概念モデルの確認、地質・地質構造、水理地質構造、地下水の地球化学、岩盤力学の各分野のモデルを構築するために必要な調査・試験を設定するとともに(第6章)、地表からの調査研究のコンセプトを構築した(第7章)。

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