JNC-DOE Collaborative Program on Mass Transport; Characterization and predictive technologies; 2000-2001 annual report
JNC-DOE共同研究「水理・物質移動; サイト特性調査及び予測技術」
Tsang, C.-F.*; 唐崎 建二*
Tsang, C.-F.*; Karasaki, Kenji*
JNC/DOE間の共同研究計画は、地層中への放射性廃棄物の処分において重要な役割を担っているプロセスを支配する基本的な物理及び化学特性についての理解を深めるとともに、不均質な地層中での核種移行や地層からの核種放出についての調査手法や予測手法を開発することを目的として策定されている。共同研究計画にしたがって、2000年度は以下の6つのタスクを実施した。1.水圧と地表面変位を用いた逆解析技術の開発 非定常の水圧変化とそれに起因する地表面変位の観測データを利用して逆解析を行ない、地層の透水係数分布を推定するアルゴリズムを開発した。この手法は、水圧変化に伴う、地表面変位の計測データを使用するのみであるので、解析に必要なデータを取得するために多くの試錐孔を使用する必要がなく経済的であり、また、地表面の変位と地下の空隙率の変化の関係を比較的容易に理解するのに適している。本手法をカリフォルニア州レイモンドサイトでの原位置試験に適用した結果、高透水性帯の存在が予測された。2.ランダム媒体中の水理・物質移行に関する平均化方程式の開発 不十分なフィールドデータを外挿する際に、そこでのパラメータはランダム分布のような統計分布に従うことが予め仮定される。本研究では、ランダム媒体中の水理・物質移行に関する平均化方程式の一般形の導出方法を提案した。一般形の導出には、統計問題におけるグリーン関数の存在の仮定、グリーン関数の一般的性質、透水係数、空隙率、流速に関するランダム場における基本情報を使用した。
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- 登録番号 : GJ0810010001
- 抄録集掲載番号 :
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