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アルファ線・ベータ(ガンマ)線の分離同時測定法の研究

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中田 啓; 金盛 正至; 武石 稔* 

not registered; Kanamori, Masashi; Takeishi, Minoru*

単一の検出装置を使用し$$alpha$$線と$$beta$$線とを分別しながら計数し、さらに波高弁別をも行うことができる幾つかの方法について研究した。この結果次の事項が明らかとなった。分別する方法は、検出装置の特性によって異なるが、比例計数装置のような場合は波高弁別法が、又シンチレーション検出器の場合は波形弁別法が適している。殊に波形弁別と波高弁別の2つの方法を組み合せると非常に良質の情報が得られる。半導体検出器のように、電荷有感型前置増巾器を使う場合は波形弁別法の適用ができないが、非常に薄い検出体を作ることができるのでdE/dxの測定が可能となり、dE/dxによって弁別を行うことができる。半導体検出器のエネルギー分解能は非常にすぐれているので、dE/dxによる弁別法と組み合せると、極めて効果的な特性が得られる。何れの方法でも、弁別し得るパルス波高値の範囲はそれ程広くないので、何等かの補助的な手段を構じ、狭いdynamic rangeでも十分実用になるよう対策をたてる必要がある。

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