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緩み域を考慮した処分場立坑の地下水流動への影響の予備解析

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岡本 二郎*

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処分場建設時に設けられる立坑と立坑掘削時に生ずる立坑周辺の緩みにより,地下水の流動がどのように変化するかを把握することは重要である。本研究では,鉛直2次元断面モデルを用いて,立坑掘削前の地下水流動と立坑埋め戻し後の地下水流動の変化を処分場周辺岩盤と立坑の物性値をパラメータとして解析的に比較検討した。設定した8つの解析ケースについて以下のような解析結果が得られた。1. 山地部に立坑を設置した場合、立坑設置前の地下水は下向きの流向であった。また,立坑を設置した場合,下向きの流向が顕著になった。しかし,立坑に沿って地表面まで達するような上向きの流れは生じなかった。2. 平野部に立坑を設置した場合,立坑設置前の地下水は上向きの流向であった。しかし,立坑を設置することにより,上向きの流向が顕著になった。3. 立坑の透水係数が1オーダ増加した場合,立坑内部の平均流速は設置前と比べてほぼ1オーダ大きくなった。また,立坑の透水係数が2オーダ増加した場合は,立坑の透水係数が1オーダ増加した場合より立坑付近のポテンシャル低下が著しくなったため,立坑設置前と比べて平均流速が2オーダまで増加することはなかった。4. 立坑下部(GL-1000m)に流入した地下水が地表面まで到達するトラベルタイムは,結晶質岩系岩盤の方が堆積岩系岩盤より実流速が大きいため,1オーダ速くなった。以上の解析結果から処分場立坑をレイアウトする場合は,出来るだけ上向きの流向のある場所を避けることが望ましく,上向きの流向のある場所に立坑を設置せねばならない場合には,立坑部の透水係数を出来るだけ小さくするような対策が必要であるといえる。

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