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TLDバッジのn/$$gamma$$分離性能と中性子線量当量評価値の誤差の定量に関する検討

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辻村 憲雄   ; 百瀬 琢麿  ; 篠原 邦彦

Tsujimura, Norio; Momose, Takumaro; Shinohara, Kunihiko

現在、個人被ばく管理に使用しているTLDバッジのうち、中性子線の測定に使用するTLD線量計は、$$gamma$$線のみに感度を有する7Li211B4O7(Cu)蛍光体と$$gamma$$線と中性子線の両者に感度を有する6Li210B4O7(Cu)蛍光体を用いたTLD素子の組み合わせから構成されている。6Li210B4O7(Cu)素子の発光量から中性子線のみによる情報を得るには、7Li211B4O7(Cu)素子の$$gamma$$線による発光量を6Li210B4O7(Cu)素子のそれと同等と見なして両者の発光量の差し引き計算を行う必要があるが、両TLD素子の感度が必ずしも等しく揃っているわけではないことに加えて、中性子線に対する$$gamma$$線の混在割合が多いような場合には、差し引き計算に伴う誤差が相対的に増大し、中性子線量当量の評価値の精度が著しく低下する可能性がある。本研究では、以下に示す二種類の方法で、中性子線と$$gamma$$線の混在場におけるTLDバッジの中性子線の分離評価精度を定量的に求めた。(1)中性子線と$$gamma$$線の混合割合を変化させた照射実験(2)シミュレーション計算による誤差評価実験値との比較から本研究で提示した誤差計算モデルの妥当性を確認した。さらに、その誤差計算モデルを用いてプルトニウム燃料製造施設の作業者の中性子線量当量評価値の精度を推定した結果、記録レベル上の中性子線量当量の検出限界0.2mSvでの精度は、中性子線に対する$$gamma$$線の混在比1$$sim$$2の範囲では約20$$sim$$30%であった。

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