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DV-X$$alpha$$法による硝酸ウラニル錯体の電子状態に関する研究(3)

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小田 好博 ; 船坂 英之; 足立 裕彦*

Oda, Yoshihiro; Funasaka, Hideyuki; not registered

硝酸ウラニルと水分子あるいはリン酸系配位子からなる錯体について、相対論的DV-X$$alpha$$法による電子状態計算を行い、尤も安定な結合角や距離について解析を行った。その結果、水分子配位で結合への影響が大きく現れたが、リン酸系の配位子ではあまり大きな影響は見られず、これとは別にアルキル基の枝数の影響が見られた。中性配位子の結合距離については水分子で2.583${AA}$、TBPで2.486${AA}$、TsBPで2.512${AA}$であった。これらの計算結果は実験結果よりも過大評価する傾向が見られたことから、錯体の電子状態解析に溶媒効果を考慮する必要があると考えられる。また酸化数の異なるプルトニウムについて、硝酸溶媒中における電子状態の計算を行った。その結果、Pu(III)$$>$$Pu(IV)$$>$$Pu(VI)の順に安定な錯体となることが示された。また水分子との最適結合距離はPu(III): 2.537${AA}$, Pu(IV): 2.439${AA}$, 2.561${AA}$, Pu(VI): 2.680${AA}$であった。硝酸プルトニウム水和物は硝酸ウラニル水和物に比べ、エネルギーギャップやbondoverlappopulationから弱い結合安定性を示すことがわかった。

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