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「常陽」MK-II炉心燃料集合体(PFD105)の照射後試験(1); 集合体及び燃料要素の非破壊試験

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小泉 敦裕*; 沖元 豊*; 新谷 聖法*

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「常陽」MK-2炉心燃料集合体(PFD105」の照射後試験を実施した。本集合体はMK-2炉出力100MW定格第3サイクルから定格第8サイクルの間照射されたものであり、第一次取替用の最初の供試体で、かつ初装荷、第一次取替用を通じて最高の燃焼度(集合体平均:48,300MWd/t)を有している。照射後試験の目的は、集合体及び燃料ピンの健全性を確認すること、擦り痕の発生状況を確認すること及び照射挙動を把握することである。本試験の結果は下記の通りである。(1)集合体及び燃料ピンには損傷はなく、異常な変形、変色も認められず炉内挙動は正常であり、炉心燃料集合体の構造体としての設計の妥当性が確認された。(2)被覆管の表面に擦り痕は認められず、観察された接触跡はMK-2初装荷炉心燃料ピンと同程度のものであった。(3)MK-2最高燃焼度の炉心燃料集合体及び燃料ピンの照射挙動を確認し、次のような結果を得た。(1)ラッパ管対面間距離変化はMK-1に比べ大きいが、これは主に冷却材内外差の増加による照射クリープ歪が増加したことによるものと考えられる。(2)被覆管の外径は製造時から増加しておらず、被覆管の耐スエリング性は良好であった。(3)F.P.ガス放出率は約50%でMK-1とほぼ同様な挙動を示し、設計値を十分下回っていた。(4)初装荷炉心燃料集合体と比較して、照射挙動は大差のないものであった。

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