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制御棒下部案内管(TLG001)の照射後試験

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小泉 敦裕*; 小野瀬 庄二* ; 沖元 豊*

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制御棒下部案内管「TLG001」の照射後試験を実施した。本制御棒下部案内管はMK-2移行作業において新規に装荷され、100MW出力上昇サイクルから第7″(自然循環試験)サイクルまで使用されたもので、20%冷間加工を施したSUS316相当鋼の案内管とSUS316容体化処理材の一体型パッドが溶接付けしてあるため、長期使用に際しては両者間のスエリング差による溶接部の亀裂、パッド部の脱落等が懸念されていた。照射後試験の目的は、7″サイクルまで使用された下部案内管2体のうちの1体につき健全性を確認すること及び使用寿命を推定するためのデータを取得することである。本試験の結果は下記のとおりである。(1)下部案内管には一部にわずかな傷が認められたが、変形、特異な傷等はなく健全であった。パッド溶接部に亀裂は観察されず、またパッド部に炉内下部案内管取扱機引抜荷重($$sim$$500㎏)を超える2000㎏の圧縮荷重を付加したが、パッドの脱落は認められなかった。(2)案内管部のスエリング量はTEM観察から0.16%($$Delta$$V/V, 6.2$$times$$10$$^{22}$$n/cm$$^{ 2}$$ (E$$geqq$$0.1MeV), 373$$^{circ}C$$)と測定された。しかし、パッドについては、肉盛部がステライトが母体に溶け込み、ボイドが観察されず、スエリングは認められなかったが、肉盛部以外については不明である。したがって、もう1体の下部案内管の交換時期については明確に設定することはできないが、少なくとも第7″サイクルまで使用された段階では健全な状態を保っているものと推定される。

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