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SASS単体照射試験の安全評価のための計算

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小山 和也*; 島川 佳郎*

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SASS単体照射試験時に異常事象が発生し、SASS試験体が落下して炉心に正の反応度が投入されることを想定した安全解析を行い、安全評価の判断基準を満足する投入反応度量の範囲を明らかにした。試験体落下時の投入反応度量の制限は、試験体の設計や試験条件に係わるいくつかの要件(SASSの設定値、温度感知合金の時定数等)の不確かさに大きく依存している。これらの要件に関する不確かさのレベルごとに、投入反応度量の制限値と明らかにすべき事象を整理した。また、安全審査のバックアップとして、第1信号による原子炉スクラムに失敗した場合の事象推移を他のスクラム信号やインタロック動作等を含めて検討し、その結果を踏まえて各事象の安全確保のシナリオを整理した。その結果、TOP型事象に関するスクラム信号の多様性が不足していること、LOHS型事象については余裕が大きいこと、SASSはLOF型事象については有効性であるが、TOP型事象については無効と考えられること等が明らかとなった。さらに、MK-III炉心にSASSを導入した場合の解析を行い、安全特性試験の安全性の向上並びに試験条件の拡大の可能性について概略検討した。その結果、ULOF事象については、試験の安全性を高めて試験条件の範囲を拡げる手段としてSASSの導入は有望と考えられるが、燃料の健全性を維持しつつ試験の継続を図る手段としてSASSの導入を図ることは有効とは考えられないことが示された。また、UTOP事象については、緊急時の炉停止手段としてSASSの導入は有効な手段とはならないことが示された。

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