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IAEAにおける「Innovative reactors and fuel cyclesに関するコンサルタント会議」出張報告

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河西 善充

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本コンサルタント会議は、21世紀に向けた新型原子炉と燃料サイクルの開発の取組み状況等について各国から報告を受けて国際協力プロジェクトの可能性について検討することを目的とし、98年12月14$$sim$$16日にIAEA本部で開催された。日、米、露、仏等10ヶ国の専門家が参加した。1.将来のエネルギー展望に関するセミナー(12月14日)(1)21世紀のエネルギーの将来展望について、IEAE,IEA,IIASAから報告があり、いずれも将来のエネルギー需要の増大と環境問題に対して持続的発展を図るには原子力が必要との基調。但し、経済予測モデルによってエネルギーの需要予測にかなり差があり、今後、より確かな予測に基づき原子力の必要性等を明確にして世の中に訴えていく必要があると思われる。2.新型炉と燃料サイクルに関するコンサルタント会議(12月15$$sim$$16日)(1)参加した各国専門家から、将来の原子炉と燃料サイクルに関する各国の取り組み状況について説明がなされた。筆者からは、サイクル機構における高速炉とその燃料サイクルに関する開発の進め方等を説明。(2)今回の会議の結論とIAEAに対する提言として、次の通りまとめられた。1)将来のエネルギー需要に対して、原子力は重要な貢献ができるポテンシャルを有する。これを実現するため、経済性があり、廃棄物管理、U資源の持続的利用が可能な新型炉と燃料サイクルの創出に向けた活動を開始すべき。2)IEAEは、このための活動をタイムリーに進めること。99年9月にIAEAで開催予定の科学フォーラムに向けて、本件に関するワークショップを開催し、各国の状況を踏まえつつ新型炉と燃料サイクルの目指すべき目標、要件、開発の展開計画(ロードマップ)等について検討すること。各国とも原子力を取り巻く厳しい状況の中で将来に向けた新たな原子力システムの構築が必要との認識で一致しているが、そのシステムはこれだとの明確な答えは未だ持っておらず、模索している状況。サイクル機構としても、本会議のような国際的な動きを見つつ、将来の高速炉サイクルの開発に向けて幅広い検討を行っていく必要がある。

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