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空洞掘削に伴う周辺岩盤の微視的構造の変化

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藤原 文代; 杉原 弘造; 吉田 英一

not registered; Sugihara, Kozo; Yoshida, Hidekazu

地下空洞の掘削によって生じる周辺岩盤の微視的構造の変化を把握し,それに基づいて掘削損傷領域の範囲を推定するために,釜石鉱山の既存坑道の周辺岩盤より採取した花崗岩閃緑岩試料を用いて微小亀裂の観察と微小亀裂の計測を行った.その結果,坑道壁面の近傍では,発破損傷によって生じたと思われる岩盤中の石英,長石粒子の内部や複数の鉱物粒子に交差する明瞭な微小亀裂が認められた.また,微小亀裂数の計測により推定される掘削損傷領域の範囲は,坑道壁面から約0.5m以内と考えられた.これは,試料採取位置付近で実施された弾性波測定等から推定された掘削損傷領域の範囲とおおむね一致した.

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