大峰火砕流堆積物; 北アルプス形成史研究のための一指標テフラ

Omine pyroclastic flow deposits; A Marker tephra for the study of evolution of the Japan Northern Alps

町田 洋*; 山崎 晴雄*; 新井 房夫*; 藤原 治

Machida, Hiroshi*; Yamazaki, Haruo*; Arai, Fusao*; Fujiwara, Osamu

地盤の隆起は、地層処分で対象とする長期的将来には、地形や地質構造を変化させる可能性がある。侵食の大きさや地下水の流れなど、地質環境の長期安定性を示していく重要な情報を得るためにはまず、隆起の開始時期を正確に推定することが必要である。本研究では、日本列島で最も隆起速度が大きい地域の一つである北アルプスについて地層に含まれる火山灰のの年代・層序などを明らかにした。この結果は、北アルプス地域の隆起開始時期の推定に寄与するとともに広域テフラとの対比において、段丘の形成年代の推定に役立つものである。

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