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Seの岩石および鉱物に対する吸着挙動に関する研究

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澁谷 朝紀; 西川 義朗*; 乾 真一*; 内館 信幸*; 油井 三和

Shibutani, Tomoki; Nishikawa, Yoshiaki*; Inui, Shinichi*; Uchidate, Nobuyuki*; Yui, Mikazu

本研究の目的は,深部地下環境下で陰イオンとして存在すると考えられるSeの岩石および鉱物への吸着係数を取得し,吸着メカニズムに基づいたモデル化を行うことである。Seの岩石および鉱物への吸着率のpH依存性を取得し,表面錯体モデルを用いた解析を行った。また,一部の岩石の表面分析を行い,表面変質層の分析を行った。Seは,ベントナイト,花崗閃緑岩,モンモリロナイト,アルバイト,カリウム長石,石英にはほとんど吸着しなかった。しかし,黒雲母,緑泥石,$$alpha$$-FeOOH,黄鉄鉱,Al(OH)3ではpH8以下で高い吸着率が確認された。黄鉄鉱の表面変質層をESCAで測定したところ,表面に$$alpha$$-FeOOHが確認された。$$alpha$$-FeOOH,Al(OH)3黒雲母の表面特性を用いてSeの吸着サイトを$$alpha$$-FeOOHと仮定し,表面錯体モデルでの解析を行った結果,計算値は実験値をよく説明できることが分かった。今回の実験結果から,Seの岩石および鉱物への吸着挙動が表面錯体モデルを用いて説明できることが分かった。今後はインディフュージョン法による岩体中のSeの拡散試験を行い,表面錯体モデルの適用性を確認する予定である。

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