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人工バリア材との反応による侵入地下水組成の変遷; 鉄成分溶解のpH、陰イオン濃度に与える影響

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牧野 仁史 ; 宮原 要  ; 岩田 浩*

Makino, Hitoshi; Miyahara, Kaname; Iwata, Hiroshi*

本研究の目的は,ガラス固化体からの核種の溶出や核種の移行形態への寄与を介して核種移行挙動に影響を与える可能性のある人工バリア内での溶液化学の変遷に関して検討することである。鉄成分溶解の溶液化学(pH,配位子濃度)に対する影響を,二次鉱物生成を考慮した地球化学解析(反応経路計算)結果に基づいて評価した。磁鉄鉱及び赤鉄鉱をそれぞれオーバーパックとガラス固化体の鉄成分の溶解形態と考え,初期溶液でのpH,配位子の種類(硫黄イオン,炭素イオン,燐イオン)および配位子濃度を変えた解析を行った結果,特に硫黄イオン濃度が二次鉄鉱物(黄鉄鉱や磁硫鉄鉱)の沈殿生成に伴い顕著に減少する可能性のあることが判った。また,鉄成分の溶解の進行に伴う溶液化学の変化および二次鉱物の生成を追跡した結果,pHと配位子濃度が変則的な変化をする条件があることが判った。本解析から,オーバーパックあるいはガラス固化体からの鉄成分の溶解により,pHや配位子濃度が有為に変化する可能性のあることが判った。今後,より現実的な系を想定した解析を行うとともに,実験的な確認を行っていく予定である。

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