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ATR実証炉燃料の第4回出力急昇試験(IFA-591照射試験)

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上村 勝一郎; 飯島 隆*; 矢野 総一郎

Kamimura, Katsuichiro; Iijima, Takashi*; Yano, Soichiro

ノルウェーのOECDHaldenReactorProject(以下、「ハルデン」という)において、平成7年4月18日~27日の間に実施された第4回出力急昇試験(IFA-591.4)に立会った。当試験では、燃料破損しきい線出力を確認することを目的にシングル出力急昇試験を実施したが、過去3回の同シリーズの試験で燃料破損が観測されなかったことから、予定していたタイプAのランプ試験条件のうち、プレコンディショニングレベル(到達線出力を変えずに30kw/mから25kw/mに低下)と出力急昇後の保持時間(2分から4時間に延長)を変更し、より厳しいと考えられる条件で試験を行った。試験に供した燃料ロッドは、IFA591.7(中実ペレット・Zry-2被覆・16.3GWd/t)とIFA591.8(中実ペレット・Zr-liner被覆・14.8GWd/t)であり、それぞれ65.5kW/mおよび68.0kW/mまで出力を急昇させその出力で4時間保持したが、燃料破損の兆候は観測されなかった。この到達線出力は、過去の知見から予想された破損線出力(33KW/m以下)よりも高い線出力である。本報告では、出力急昇試験に供したATR実証炉燃料の仕様、「ふげん」におけるベース照射データおよびハルデンにおける出力急昇試験結果について報告する。

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