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温泉水中のスカンジウムを回収するグラフト吸着材の作製

Preparation of graft adsorbent for recovery of scandium from hot spring

瀬古 典明; 笠井 昇; 玉田 正男; 市川 栄一*

Seko, Noriaki; Kasai, Noboru; Tamada, Masao; Ichikawa, Eiichi*

近年、アルミニウム合金の耐熱性の向上や燃料電池の電解質に有用な元素としてスカンジウムが注目されている。現在スカンジウムは、100%海外に依存しており資源の確保が求められている。そのため、低濃度で温泉中に溶存するスカンジウムを回収可能な吸着材を放射線グラフト重合法で合成し、その特性について評価した。pH0.5から3の酸性域で100ppbに調製したスカンジウム溶液中で2時間浸漬撹拌したところ、pH1から3の範囲での高い吸着特性を示し、pH2では98%の回収率であった。さらに、pH2に調製した40ppbのスカンジウム溶液を36$$^{circ}$$C及び92$$^{circ}$$Cに保った恒温水槽中で2時間浸漬撹拌させた際、92$$^{circ}$$Cにおいては、わずか10分の接触で97%のスカンジウムが吸着可能であった。また、草津温泉にてスカンジウムの濃度がそれぞれ18, 40ppbである酸性温泉排水(pH1.8, 36$$^{circ}$$C)及び源泉(pH1.4, 92$$^{circ}$$C)中に浸漬させたところ、2時間の浸漬でそれぞれ吸着材1kgあたり70mg, 620mgのスカンジウムを回収することができた。

no abstracts in English

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