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空気中キシレンの電子ビーム・TiO$$_{2}$$触媒複合分解

Decomposition of xylene in air by electron beam irradiation and TiO$$_{2}$$ catalyst

藤沢 健一; 箱田 照幸; 島田 明彦; 小嶋 拓治; 萩原 時男*

Fujisawa, Kenichi; Hakoda, Teruyuki; Shimada, Akihiko; Kojima, Takuji; Hagiwara, Tokio*

電子ビーム照射空気中では、極微量の有機物とでも反応することができる活性種のほかに、そのままでは反応しないオゾンが生成する。このオゾンを活性化し、有機物やその分解生成物の酸化分解に利用することができれば高効率な処理技術が可能となる。そこで、本研究ではオゾンを再活性化するための手段として、放電処理技術で利用され始めているAg1$$sim$$3%wを添加したTiO$$_{2}$$触媒を用いた。室温から200$$^{circ}$$Cに保った触媒上にキシレンを含む空気を通気しながら電子ビーム照射を行い、触媒前後での照射ガス中のCO$$_{2}$$濃度変化から、分解生成物などからのCO$$_{2}$$への転化率を調べた。その結果、加熱温度200$$^{circ}$$C、3%wのAg添加量の場合、照射のみでの得られた初期キシレンの2.5%の分解に相当するCO$$_{2}$$生成量が、この加熱触媒通過後では25%に向上した。この結果から、照射ガスに対するオゾンの再活性化及び分解生成物の酸化にTiO$$_{2}$$触媒が有効な手段の一つであることがわかった。

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