コンピュータ・トモグラフィーによるJT-60Uダイバータプラズマ中の水素原子分布の可視化

Visualization of hydrogen atom distribution in JT-60U divertor plasma with a computer tomography technique

藤本 加代子; 仲野 友英; 久保 博孝; 木島 滋; 石川 正男; 朝倉 伸幸; 清水 勝宏

Fujimoto, Kayoko; Nakano, Tomohide; Kubo, Hirotaka; Konoshima, Shigeru; Ishikawa, Masao; Asakura, Nobuyuki; Shimizu, Katsuhiro

水素原子の2次元分布の評価とその決定要素の解明は、熱や粒子を制御する役割を持つダイバータプラズマの最適化に大きな推進をもたらす。本研究では主プラズマからダイバータプラズマへ流入した水素イオン及びダイバータ板から発生した水素原子の輸送に着目した。分光により得られた水素原子スペクトル強度分布をCTによって2次元分布に再構成し、プラズマ中の水素粒子の輸送過程を考察する。ダイバータプラズマを2方向92視線(縦60視線,横32視線)で観測し、分光器を用いて重水素バルマーシリーズ線のスペクトル強度分布を導出する。そのために波長範囲350-800nm,空間分解能10mm,時間分解能200msの分光器を整備したが、この分光器は新設のため現在は調整中である。そこで、既存の分光器を用いて34視線(縦17視線,横17視線)でダイバータプラズマの水素スペクトル(D, 433.9nm)を観測した。その結果、内側,外側ストライク点近傍に強い放射を観測することができた。

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