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Effect of solute elements in Ni alloys on blistering under He$$^{+}$$ D$$^{+}$$ ion irradiation

ヘリウムイオン及び重水素イオン照射下でのスエリングとブリスターリングに関するNi合金の溶質原子の効果

若井 栄一  ; 江澤 正思*; 武中 剛志*; 今村 淳子*; 田辺 哲朗*; 大嶋 隆一郎*

Wakai, Eiichi; Ezawa, Tadashi*; Takenaka, Tsuyoshi*; Imamura, Junko*; Tanabe, Tetsuo*; Oshima, Ryuichiro*

ガス原子が生成する照射環境下で使用される合金に関して、合金中の溶質原子が組織発達に及ぼす役割等を検討した。本研究ではモデル合金であるNi合金などを用いて、ヘリウムと重水素がスエリング及びブリスター形成に及ぼす溶質原子の体積因子の効果について調べた。ヘリウムは25keVのエネルギーで8$$times$$10$$^{21}$$ions/m$$^{2}$$まで、重水素は20keVのエネルギーで4$$times$$10$$^{21}$$ions/m$$^{2}$$まで、室温及び500$$^{circ}$$Cにて試料に注入した。本研究に用いた溶質原子の体積因子の大きさは-5.8%から+63.6%までである。これらのガス原子を注入した後、SEM, STEM, TEMによって、表面形態や内部組織を観察した。照射によって形成したキャビティの数密度は溶質原子の体積因子の増加に伴って増加することがわかった。約4$$times$$10$$^{21}$$ions/m$$^{2}$$までHeイオンを注入した試料ではブリスターの形成が観察されたのに対して、重水素ではこの注入量の範囲においても、ブリスターの形成が観察されなかった。また、溶質原子の体積サイズの大きさに伴って、ブリスターの面積密度が増加するのに対して、ブリスターの大きさは逆に小さくなることがわかった。一方、ブリスター形成の機構に関しては、組織の解析の結果から、500$$^{circ}$$C照射ではブリスター形成の原動力はキャビティ内のガス圧によるものであり、室温照射では照射によって内部に生じた応力及びキャビティ内のガス圧の両方がその形成に関与していることが判明した。

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パーセンタイル:46.27

分野:Materials Science, Multidisciplinary

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